KTM RC8R 現車FIセッティング
【KTM RC8R 現車FIセッティング】
についてご紹介いたします。
販売当初からとても印象的なデザインで登場しています。
現在は残念ながら、開発終了になっているようです。
発売から随分と日が経ちますが、いまだに色あせておりません。
今回のご依頼内容がピンポイントでの不具合の箇所改善のご依頼いただきました。
メーカーでフルエキMAPに入れ替えたとの事で、まずはA/F値を確認しました。
青線が持ち込まれた際のアクセル全開時のA/F値になります。
多くの方が見慣れていない表になりますので、ここで解説を入れさせていただきます。
写真の左の数字「10、12、14、16」がA/F値になります。
A=エアー(空気)
F=フューエル(ガソリン)
の比率になります。
そこをセッティングする際のターゲットとして通常は破線ラインの「13」付近を狙っていきます。
なので、
持ち込まれた際というのは「14」を指していますので、かなり薄い状態だったことが見て取れます。
そして、
赤線がセッティング後です。しっかりと理由もありこの数値に狙いを定めてセットしています。
こういった事も個体差、車種によってはあり得るのでメーカーMAPを入れた際も一度はA/F値計測を行った方が良いです。
それではまとめ動画にご確認ください。
※音量にご注意ください。
今回のようにある程度テストランで症状確認できるのであれば、どういった症状をお客さんがどういった言葉で表現してるか、というのは本当に勉強になります。
ですが、
オーナー様が乗ってでないとどうしてもわからない事があるのも事実です。
だからこそ私たちは現車セッティングをオススメしています。
なぜなら、
オーナーさんに乗って頂いてリセッティングしていくことで、本当にそのオーナーさんのスペシャルの車両になっていくからです。
私たちの考えでは、
現車セッティングをする=セッティングが出るまで付き合う
という覚悟で挑んでいます。
自分の手足のように動くバイク。
というのが、私達の理想であり、本当にバイクが楽しくなると考えています。
一人でも多くのライダーさんにそのようなサービスを提供できるように試行錯誤を重ねています。
本音を言いますと、ECUチューニングだけで現車セッティングしない方が作業の手間は断然なくなります。
ですが、
自分達が苦労してでも最高の物を仕上げていきたいというのが、私たちの想いです。
ECUチューニングだけでも相当改善されます。
ですが、
さらにその1台1台に合わせて現車セッティングしていくことで、1人1人、特別な1台1台になります。
「自分はそこまで上手くないから」とおっしゃるおお客様もおられますが、そこに上手い下手は関係ありません。
大事なのは、どれだけバイクを楽しんでいるか、だと私たちは考えています。
最後までお読みいただきありがとうございました。