オートチューンとは、
一言でいえば「設定した空燃比に自動で合わせてくれる」
ツールになります。
Q.オートチューンを付ければセッティングしなくても大丈夫ですか?
現車セッティングの一つの目的に「空燃比を合わせる」という事があるため、”これで大丈夫なのでは”と思われても方も大勢いらっしゃると思います。
しかし、オートチューンですべてが解決するのであれば、世界からチューナーが必要なくなるという話になってしまいます。
私たちも使用しておりますが、セッティングだしの補助のために使う、といった使い方になります。
IAPのログとったり、ログカウンター見たりと、便利ではありますが、
やはり一つの「ツール」でしかありません。
オートチューンの問題点とは??
オートチューン(メーカーによって異なります)の特性上、すべての状況で設定空燃比に合わせていこうとする、習性があります。
たとえば、ほとんどデータを拾わない箇所のデータを反映させたりと実は1からMAPデータを作るのには厳しい面があります。
某オートチューンメーカーはその辺りを考え、かなり補助的な使い方に制限していたりします。
ですので、一番のオススメは、現車セッティングを行った車両に対して、サーキット走行等での現地でのセッティング調整に使う、といった形になります。
私たちもロードレース選手権等のサポートを行う際にはデータロガーでのA/F値を確認しつつ、ライダーとのセッションでセッティングを詰めて行く形が基本になります。
この作業は、A/F値を合わせるよりフィーリング等を重視し、それがタイムにもつながってくるからです。
仮にサーキットで何もせずにオートチューンだけでセッティングを行ったとします。
アクセル全開域に対しては良い感じに仕上がる事が多いです。
アクセルオンオフ時の仕上がり、中間域などはかなり難しくなり、パワーだけが上がったり、アクセル全開のパワーカーブだけがきれいになったりする具合です。
もちろん予算等の兼ね合いもありますが、オートチューンで一から作るよりは現車セッティングを行った方が最初から良い状態で乗れますし、時間も短縮できて良い結果に繋がります。